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発達障害シングルマザーが起業した

発達障害のシングルマザーが起業、子育ての迷走、奮闘を綴っていきます。

発達障害起業する

普通のことはよくわからないが、開業するとなったら、綿密な計画や段取りをしてから、というものが一般的なのであろうが、

発達障害者は「今」「今」の瞬間瞬間の積み重ねという時間の流れかたをしている。

 

 

だから、準備や計画や目標、予測や数値のようなものは、一番の苦手分野なのである。

というか自分の辞書にはないのだ。

「今」やりたい。「今」の感情が大事。「今」の瞬間だけしか考えられない。

 

 

築37年の中古住宅を買った私は、家のリフォームも始まっておらず、完成の目途がたってないうちから、とにかくサロンだけはすぐに完成させてGWにはオープンするんだ!と決めて、準備していた。そのときすでに4月の1週目の終わり。

リフォームの業者さんも戸惑っていたようだが、やっぱり、決めて公言したらそうなる。29日オープンだったので、急ピッチで28日にちゃんとサロンの施工を終えてくれたのである。

 

 

好きなことで起業するのは楽しい。人生でこんなに楽しいと思ったことはなかった。人生にこんな選択肢があったなんて!暗黒時代を取り戻すようにわたしは毎日キラキラわくわくしていた。

 

 

行動力がスゴイ!と褒められることに浮かれていた。

だが、起爆剤のようなスタートダッシュは誰にも負けないが、クセがスゴイ!ばりに、「アラがスゴイ!」のはたまに傷。

 

 

思いついたらすぐやるが、精度は低い。そして、これやりたい!という壮大な思いがあっても、思考がいつもフワフワしているので、自分では、常に同じことを言っているつもりでも、そのときの感情や思考によって思いつきの言葉を羅列してしまうようだ。

 

 

それは最近ようやく自分で自覚するようになった。聞いているほうは、「あれ?こないだといってることが違うぞ?」「この人、なにがやりたい人なの?」になってしまい、

周りがサポートしようにも、本人がフワフワして軸がないので、サポートの仕方がわからない「わけわからん子」となってしまうようだ。

 

 

発達障害者は相手の気持ちが推し量れない。ビジネスは人のお悩み解決なので、人の悩みに共感したり、その人の悩みを明確化して引き出してあげることができないと難しい。

 

 

今までも、人に興味関心がない、人の話に共感できない、会話や雑談ができない、人が苦手、という自覚はあったけれど、起業して、その部分がやはり問題として浮き彫りになった。応援してくれている人への配慮が欠けたり、周りへの感謝を忘れたり、自分の用件だけをいきなりお願いしたり、こうされたら人は嫌な気分になるということがわからなかった。相手が今、何を感じていて、何がひっかかっているのかなども、はっきり言われないとわからないのである。

 

 

だから、なんとなくフェードアウトしていく人もいた。自分のなにが悪いのかわからなかったので、離れていくならそれだけの縁のひと、と、ふたをするように納得させていた。でもやっぱり最初は応援してくれていた人がどんどん自分から離れていくのは寂しくて辛かった。

 

 

お客様は好きだ。でもそこまでの関心が湧かない。人の悩みが分からない。

言葉を額面どおりに受け取る特徴もあるため、言葉の奥にある悩みや本音が分からない。共感する前に、解決を提示してしまう。

 

 

起業して3ヶ月後にはもう、何をやっても結局人間関係が下手で、それによって、必要以上に傷ついてふさぎこんでしまう状態の繰り返しだった。

雑談やコミュニケーションのできなさを突きつけられるようなことが多かった。

 

 

それでも、会社づとめがダメなんだから、私にはこの道しかない!と思い、積極的にいろんなことをやるようにしていた。

「人生で起こることはすべて必然」「目のまえに起きたことは必要だから起きている」という信念があるため、目の前に差し出された高額なものに

「これはわたしに必要なんだ!」と飛びついてしまい、貯金もなくなり、マイナスになった。

 

 

ついには、消費者金融にまで行って、自分がいくら借りれるかを知って安堵するというダメ人間っぷりを本領発揮するのである。