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発達障害シングルマザーが起業した

発達障害のシングルマザーが起業、子育ての迷走、奮闘を綴っていきます。

0時のドライバーさん見つける!そして待っていたものは・・・

0時といっても、几帳面な人だったら23時すぎくらいから待っているかもしれない。

何よりもメンバー全員が揃ってしまったら時間より早く出発するかもしれない!ということで、23時過ぎたあたりから、わたしは2つある名駅のロータリーを早歩きで往復しまくり、ドライバーさんの車である「白のフィールダー」というヒントだけをもとに、捜し歩いた。

 

 

4往復くらいしたところで、見つけた!!!いた!いた!!「白のフィールダー」!!!!!早歩きの足をゆるめずそのまま窓をノックしに行った。

 

 

「すいません!東京まで相乗りされるかたですか!?」

「・・は、はい。そうですけど・・・」

 

 

イエス!イエス!!やった!やった!!!すかさず言う。

「熱海までいきたいんですが、途中の沼津まででいいので乗せていってもらうことはできませんか?」

どうして自分の車が相乗りしていくことを知っていたのかとか突然の謎の女のヒッチハイクに男性は相当びっくりしていた。だが、とても聡明な頭のいい若い男性で「下道にはおりず、SAで降ろすこと。同乗する全員にOKがもらえること」という条件をいただけた!!

 

 

寒いから車に乗って待ってていいですよ、といってくださり、遠慮なく乗って全員揃うのを待つことに。ちなみに、相乗り料金は3000円。あわよくば沼津までなので、1500円くらいになったら嬉しいな♪などと図々しい妄想をしながら。

 

 

1人集まってきたので自分から説明をし、同乗の了承を得ている途中で、なにやら大きな荷物を持った若い男の子がドライバーさんのほうに駆け寄ってきたのが目に入った。

なにやら切羽詰った表情でドライバーさんに交渉している。話を聞いていると、その人もイレギュラーで、自分を東京まで乗せていってくれないかと頼んでいるようだった。

よく見るとその男の子はもうぶるぶると手を震わせて、すごく焦っているようだった。

 

 

何でも、翌日に行われる東京ビッグサイトでのコミケ(日本最大のコミックマーケット)に、サークル主として参加する予定なのだが、大阪で電車に乗り遅れ、関空からの飛行機に乗れなかったのだと。焦って焦って、とにかく東へ!と電車を乗り継いで名古屋まできたそうなのだが、最終の新幹線にも乗れず、翌日の始発で出発したとしても間に合わない!サークル主である自分が欠席するわけにはどうしてもいかないので、この車に乗せて欲しいとのことだった。

 

 

その男の子もnottecoで見たのかどうかは知らないが、偶然かなにか、その東京行きのドライバーさんたちも全員コミケへ行くメンバーだったのだ。夜中のうちに高速を走って、早朝につく予定だったらしい。

 

 

ドライバーさんはとても律儀な方で「でもすみません、順番的にはこの女性の方が先にこられたので、もう乗れないんです」と言ってくれていた。すると、その男の子が、

ぶるぶる震えた手で財布をバッと出し、いきなりお札を数え始めた!

 

 

「いいいいいくら要りますか!?ししし新幹線代出しますから(譲ってください)!!!」と震えながら真剣な眼差しでお金を差し出してくる!すごい気迫だ。この人は本気だ!本気で、コミケにいけなければこの人は精神的にどうにかなってしまうのではないかというくらい切羽詰っていた。

 

 

律儀で真面目なドライバーさんが

「いやいや・・お金の問題じゃないでしょう」と男の子をたしなめるが、わたしの中でピコーン!!!!とセンサーが働いた!

 

 

「いいえ!お金の問題です!」と。

 

 

こちらも恥じもなく「あの、本当に新幹線代もらえるんですか?」と聞くと、「はい、それぐらいはさせてください!」と少しだけ男の子は落ち着いた様子で答えた。

ドライバーさんもわたしたちのやりとりを聞いて「おいおい、なんだ?イレギュラーな二人がきたうえに、この展開は!?」とだいぶ興奮ぎみ。

そして「新幹線代がもらえるなら、喜んで譲ります」といったら男の子はいくら必要ですか?と言ってくれたので自己申告で新幹線代の9000円を頂いた。

 

 

ドライバーさんも「この男性の方が緊急性が高そうだし・・お二人が納得できれば、そのほうがいいかもしれないですね」といってくれた。コミケ仲間ということですぐに話が弾んで、男の子は晴れてその車に乗れたのだった!こうして新幹線代で買収されたわたしが「よかったですね!!これでコミケにいけますね!!!」と謎のエールを送り、意気揚々と発車する5人とバイバイした。

 

 

なんということだ!私は見知らぬ人から熱海行きの新幹線代をもらったのだ!しかも、

わたしからお願いしたわけではなく、ある意味、男性を人助けした結果だ!

あの男性はこれでコミケに参加でき、何者にも変えられない一生の思い出ができることだろう。

そして結構デカめの男5人ぎゅうぎゅうで出発したみんな。

きっと初対面ということを感じさせないくらい5人で漫画の話題で盛り上がっているんだろうな。

 

 

そしてわたしはタダで新幹線に乗り、快適な旅ができる。「ありがとうございます!」と感謝された上に新幹線代をもらう!

もうWIN-WINどころじゃないですぜ!WIN×6!!WIN6だ!!!3方良しではないか!!!

信じられないという気持ちの一方で、「量子って、こういうことか・・・」と強い確信を持った瞬間でもあった。

 

 

またまたビジネスでも通ずるなとも思った。ビジネスは人助けだというが、人は往々にして「自分のやりたいことで人助けをしたい」と執着してしまいがちだ。

自分の価値を自分で決めて、せっかくお金と時間をかけて習得した知識だからといって、一方的にそれを自分勝手に提供し、お金を手に入れようとするところがある。正直にいえばそれは、この1年の自分そのものであった。

 

 

自分の思っている自分の価値と、世の中から必要とされている自分の価値が相違していると、いくら自分は価値あるものを提供して人助けになっていると思っていても、それにお金を払ってもらえることはない。あったとしても長続きはしない。

要は「自分の使命」みたいなもの「自分という道具を世の中にどう役立てるか」を、

自分視点で方法を選り好みする執着を捨て、自分の価値を世の中に決めてもらう

みたいなことが正解なのではないかと思うようになった。

 

 

自分に与えられた使命と、社会や世の中に求められていることががっちりマッチングした瞬間にビジネスの成功があるのではないか。

失敗経験が9割を占めるこの1年で、もがき、できるだけシンプルな思考にすることで、この学びも得ることができた。

 

 

人間は思考と感情が強い。自我が強いことで本当の自分の価値や使命、役割に気づかないことがほとんどだ。チャンスは自分の思っている方向と間逆の方からやってくることが多い。コントロールしようとするほうが無謀なのだと思う。

どこがどうなって人助けになって感謝されてお金を得られるかは、もう自分には想像がつかない。そこに「大いなる力」にすべてを委ねることができる柔軟さが、思いもよらないミラクルを起こすことがあるのだ!と確信した日だった。

 

 

新幹線代は8090円。残りの910円でデニーズで軽食と坂爪さんに名古屋みやげも買って。(ぜんぶ人のお金でまかなえたという。。。)

デニーズで一夜を明かし、こうして始発の新幹線に飛び乗り、無事に熱海へ出発したのだった!!!!